発達障害・発達凸凹とは

発達障害・発達凸凹とは

「発達障害・発達凸凹」


発達障害について

発達障害は「自閉症、アスペルガー症候群(AS)その他の広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

「発達障害とは」厚生労働省HPよりhttp://www.rehab.go.jp/ddis/understand/whatsdd/

注意欠如・多動症(ADHD)

  • 多動性:強い貧乏ゆすりや早口、絶え間ないおしゃべり
  • 衝動性:何か思いついたら黙ってられずついしゃべってしまう…などの「ついしてしまう」という行動が典型的
  • 不注意:気が散りやすい、忘れ物をしやすいなどが特徴的

大人になる場でには多動性は落ち着く場合がほとんどだが、期日までに行わなければならない仕事や用事があるのに、目先のことや自分の気になることに気を取られてすぐに取り掛かることができなかったり、取り掛かろうとしないことが問題となる。
人口の3〜5%程度が該当する。

自閉スペクトラム症(ASD)

  • 社会性・コミュニケーションの障害:
    他者とのやりとりが苦手、他社の意図や感情が読み取りにくい、
    会話が一方的、興味のあることだけ話す…など
  • こだわり行動:
    興味の偏り、決まりきったパターンへの固執などが特徴的

今までの広汎性発達障害(PDD)、知的障害を伴わないものは高機能自閉症、コミュニケーションの障害があって言葉の遅れを伴わない場合はアスペルガー症候群(AS)と診断されていた。

(限局性)学習症(LD)/ 学習障害

  • 知的には標準またはそれ以上
  • 学力の著しい偏り(読み・書き・計算などの一部だけができない)
    ディスレクシア(読み書き障害)・ディスカリキュリア(算数障害)など
  • 極端に不器用(発達性強調運動障害)な場合

全人口の約5〜10%が該当する。

発達障害の特性

当事者の感覚では、診断の有無は別として、
図のように自分にはどの特性もあり困っていると感じている人がほとんどです。
また、どこからが障害なのかわからないということも
発達障害のわかりにくさを大きくしている原因の一つです。

また、特性がかなり強くてもそれが生かされて不適応を起こさずに活躍している人もいれば、
それほど強い特性がないようでも
無理解や環境が合わないことで社会生活がかなり難しくなっている人もいます。

特性の大きさ = 困難の大きさ ではないのです。





大人の発達障害

成人になってから診断される「大人の発達障害」
幼少期からの周囲の無理解や合わない環境で過ごしてきたことで、愛着の問題やトラウマを抱え、さまざまな二次障害(併存症)があり、社会生活がより困難になっているのです。

発達凸凹 + 適応障害 = 発達障害

大人の発達障害と
セルフヘルプグループ

2005年に「発達障害者支援法」が施行され、全国に発達障害者支援センターができ「成人期の発達障害」への支援が始まりました。

しかしそれまで発達障害は青年期までに収束する子どもの疾患とされていたため、
診断は主に小児科や精神科の思春期外来などで行われており、
大人になってから診断を受けられる病院を探すのはとても大変でした。

自分の特性に気づいた大人の当事者たちは、支援法ができて「成人期の発達障害」の存在が広く知られる前から自分たちでなんとかしようとセルフヘルプグループ(SHG)を作り始めました。

DDACの前身である「関西ほっとサロン」も、2002年から活動を開始し、
現在も発達障害のセルフヘルプグループとして20年以上活動を続けています。

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