セルフヘルプグループ(SHG)とは

セルフヘルプグループ(SHG)とは

ー生きづらさの数だけ、グループがあるー

セルフヘルプグループ(SHG)とは

セルフヘルプグループ(SHG)は、共通の生活課題や生きづらさをもつ人たちが自主的に集まり、主体的に活動しているグループです。自助グループ、当事者グループとも呼ばれています。病気や障害、その他のさまざまな困難や生きづらさを抱えて生きる当事者が、気持ちや情報、知識を分かち合い、自分らしい生き方をサポートしあう場です。

例えばこんなグループがあります。

  • 障害の本人、親・家族の会
  • 慢性疾患や難病を抱える本人・親の会
  • マイノリティの会(LGBTQなど)
  • 不登校、ひきこもり経験者・親の会
  • DV・虐待被害者の会
  • 自死遺族の会(グリーフケア)       など。

※本人が集まる会であっても、医療機関や支援機関が支援の一環として開催しているグループは厳密にいえばセルフヘルプグループとはいえません。
しかし、医療機関や福祉施設で治療や支援の一環として行われているグループでも、気持ちや生活のスキルのわかちあいができるという点は同じです。

ーまずは、行ってみよう!ー

セルフヘルプグループに参加するには

同じ障害や病気の人と話をしてみたい、とにかく情報が知りたい、気持ちを聴いてほしい、そんなときには近くのグループを探してみましょう。多くのグループはブログやSNSで情報発信をしています。最近ではオンラインで開催されているグループも増えています。オンラインのグループは地域に関係なく参加できるメリットがあります。
また地域差はありますが、社会福祉協議会やボランティア・市民活動センター、セルフヘルプ支援センター、クリアリングハウスなどにもグループの情報があります。

ーグループをはじめるにはー

セルフヘルプグループのつくりかた

自分もグループをつくりたいと思ったら、まずはいくつかのグループに参加してみることをおすすめします。進め方や雰囲気など、それぞれのグループに特徴があります。自分にあった運営の仕方や雰囲気がイメージでき、さらに仲間が数名いれば安心してグループを始めることができます。

「大人の発達障害生活ガイドブック2013」でグループのつくりかたを紹介しています。

また、グループの運営方法については、地域の社会福祉協議会、ボランティア活動センター等でもサポートを受けることができます。
DDACではグループ運営のコツや悩みを共有し、リーダー同志がつながり、支えあえるネットワークをつくるために「ピアリーダー研修会」を定期開催しています。

DDACの当事者サロンについて

「関西ほっとサロン」「北摂ほっとサロン」 

大人の発達障害のセルフヘルプグループ「関西ほっとサロン」は、NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)の前身として、2002年に活動を開始し、現在も兵庫県芦屋市で月に一度の活動を続けています。また、2010年から「北摂ほっとサロン」が大阪府茨木市で隔月で開催されています。

開催日程など、詳しくはTOPページの「お知らせ」をご覧ください。

【大阪府HP】大阪府内のSHGリスト

「大阪府内の発達障がい当事者のセルフヘルプグループ」リストの掲載に協力しています。

大阪府福祉部障がい福祉室地域生活支援課のページに「発達障がい当事者のセルフヘルプグループ」リストが掲載されることになりました。DDACもこのリストの基準づくりや作成に協力しています。今回掲載対象となるグループは、大阪府内で当事者が主体となって定期的に開催されているセルフヘルプグループです。詳しい掲載基準、掲載申請の方法は大阪府のホームページをご覧ください。

大阪府ホームページ:福祉部障がい福祉室地域生活支援課
大阪府内の発達障がいに関するセルフヘルプグループに参加したい方へ

当事者グループについて

この図は、当事者グループの目的や特徴の違いをわかりやすく説明するための参考イメージです。

 本人が主体となって「当事者グループ」(当事者会)と称して行っているグループ活動には、今回対象になっている「セルフヘルプグループ」の他に図のような、支援者や親の会、福祉サービス事業所が支援の一環として行っているもの、地域の社会福祉協議会が地域課題の解決のために当事者との協働で行っているもの、個人または複数の当事者が社会貢献や個人事業(ビジネス)として行っているもの等も含まれています。当事者が参加して得られるものや雰囲気は似通ったものではありますが、グループの目的はそれぞれ異なっています。

グループの主催者が、自分たちのグループの目的や役割を理解したうえで活動していくことでそれぞれの目的が果たされ、より社会的意義のある活動となるでしょう。

 またそれぞれのグループの良し悪しを論じるのではなく、お互いがつながり、尊重しあい、補完しあうことで相乗効果が生まれ、地域全体が活性化されます。基本的にグループの活動は同じ目的で続けていくことが大切ですが、目的や方向性が集まる人や時代によって発展し変わっていくこともまた、当事者グループの特徴の一つです。

 セルフヘルプグループへの理解を広げ、当事者(本人)主体のグループ活動を活性化させることで、すべての人が自分らしく生きられる地域社会の実現が可能になると考えています。

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