発達障害をもつ大人の会 メールマガジン 第2号
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【発達障害をもつ大人の会(DDAC)】メールマガジン
第2号 2009年10月28日配信
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_/_/_/ [CONTENTS] _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
・講座のご紹介:ドクターミーティング
・メンバーの声
・今月度の活動報告
・相談や講座等のご案内
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┃講座のご紹介:ドクターミーティング
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
10月度に会の主催で行いました『ドクターミーティング』をご紹介します。
来ていただいた皆様にはメモリーとして読んでいただければ、また残念ながら
参加いただけなかった方々には雰囲気だけでもお伝えできれば幸いです。
■━ ドクターミーティング ━ ○oo○oo○oo○oo○oo○oo○oo○oo○oo○
○★☆・はじまり、そして ‥…―∞∞∞―
10/2(金)に長沼睦夫先生によるドクターミーティングが行われました。
開始時間は、資料のコピー等で少し遅れてPM7:15からスタートとなり、終了は
PM9:30でした。部屋を予約していた時間ぎりぎりまで使用するといった感じ
になって、とても盛況でした。(その分、スタッフをやってくれた皆さんには
負担をかけてしまいましたが。^^;)
でもクーラが動かなかったことを除けば、皆さんのおかげで比較的順調にこと
を進めることができました。この場をお借りしましてお礼を述べさせていただ
きます。ありがとうございました。<(_ _)>
○★☆・いんとろだくしょん ‥…―∞∞∞―
長沼睦夫先生によるドクターミーティングは、はじめに発達障害の状態を判断
するためのチェックリストの説明からはじまりました。
チェックリストは、『精神障害傾向』や『心理障害傾向』など、多岐にわたる
項目によって個人の状態を量る(はかる)ようになっており『発達特性把握表』
という名前が付けられていました。
精神科では、障害を単一のものとして診断しがちなのですが、先生は多重化し
て現れるものではないかと判断されていて、実際の患者さんにも『複数の特性
症状』があると通知して対応しているとのことでした。
このことを踏まえると、チェックリストに『人格障害(パーソナリティ障害)の
傾向』についても、追加の必要があるのではないかと考えるようになってきた
そうです。
次に、お話の流れとして人格障害についてのお話(症状や対処法)がはじまる感
じだったのですが、その前に前回の講義の復習として、脳科学からみた発達障
害のお話がはじまりました。
○★☆・のうみそを輪切りにしたら ‥…―∞∞∞―
ホワイトボード上に脳みその絵が書き出されて、上から輪切りにした脳みそを
上下左右の4パートに分けて、おおまかな機能が書き込まれました。
(左上が言語系、左下が文字/数字系、右上が直感系、右下が立体系。)
発達障害は身体障害のように目に見えるものではなく、『脳』の問題であり、
人間の『脳』が発育(ホルモンによる作用等)する段階で、各機能のバランス
が崩れて発生しているのではないか等の説明がありました。
4パートのバランスの崩れ方により、LD、AD/HD、アスペルガー症候群などと
いった症状がでているのではないかとの考え方です。
実際には4パートといった単純なものではなく、複雑に絡み合っているそうで
すが(前後左右上下内外からの検討もあるそうです)、脳の機能野の組み合わせ
で、発生している症状に対する説明がだんだんとできるようになってきている
そうです。
そううつ症なんかも頭の奥の血流の分布状態によって発生していることが発見
されたそうで、医学的な見地からの解明が進んできている印象を受けました。
問題となっている脳の部分を薬等とかの方法で簡単に修復できる未来がいずれ
やってくる、もしくは先生たちの努力で迎えることができるようになるかもし
れないという可能性が見えてくるお話でした。
○★☆・さらに踏み込んで ‥…―∞∞∞―
脳みその中身のお話が一段落したあと、『人格障害(パーソナリティ障害)』の
お話と『キーワードで読み解く発達障害』のお話をあらかじめ配布された資料
を基に進められました。
ここで資料の内容を全て書き出すことはとても無理ですが、おおまかに言えば
『人格障害(パーソナリティ障害)』のお話では、他の先生方の研究資料を交え
た人格障害の病態モデル(どう悪化していくのか)の説明と、人格障害に具体的
にどう対処すべきか、実際に治療に当たられた先生の経験を通してまとめられ
た内容を説明していただきました。
『キーワードで読み解く発達障害』のお話では、健常者にもいる『困った人』
と言われる人たちの行動について、発達障害を抱えている人たちとの類似性と
その対応方法について説明していただきました。
先生ご自身が「障害に関わることは対処法を含めて対応すること」と講義の中
で話された通り、資料構成も必ず対処法まで入れた記述になっていて、参加さ
れた方々の悩みに対する解決の糸口になるよう配慮されていると講義を聴いて
いて感じました。
○★☆・さいごに ‥…―∞∞∞―
最後は、参加していただいた皆さんからの質問コーナを行いました。
障害に対する薬の服用の質問があり、副作用の少ない薬の名前とか出されたの
ですが、へたに服用することで殺意衝動や人格の分裂を促すなどの怖い話も出
たので、やはり専門家による調整が必要になると改めて考えさせられました。
質問の最後の方では、発達障害と人格障害の関係についての質問もあり、今回
の講義内容に対して自分自身との関わりを感じている方がいることが伺えまし
た。
今回の資料では人格障害に対する関わり方も一緒に配布されましたので、資料
作成を手伝った(といってもコピーしただけですが^^;)こともあり活用いた
だけたら幸いだと思います。
そのあとも質問など、来ていただいた人たちとのお話は尽きなかったのですが
会場の時間切れとなりやむなく終了ということと致しました。
○★☆・講座をふりかえって ‥…―∞∞∞―
全体としてお話はたんたんとされている感じなのですが、障害を患って苦しん
でいる方々への力になろうという熱い気持ちが伝わってきて、とっても好感が
持てる講座になっていました。
また、配布された資料やお話されている医学的な内容は、障害に対応するため
の糸口を広げることを念頭に入れて構成されているようで、先生の障害と対決
しようとする秘められた意志が伝わってくる感じがします。
「前回大遅刻しましたので今後はなんでもします。」といったユーモアあふれ
る感じで講義を終えていただき、本当にいいのとか思いながらも、今後もドク
ターミーティングを含めいろいろお願いいたしたく、どしどし使わせていただ
くことになりそうです。*^^*
長沼先生、どうもありがとうございました。<(_ _)>
○★☆ 次回の予告 ☆★○
:>>>『 講座のご紹介:お片づけセミナー』<<<:
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┃メンバーの声
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土佐男さんから2件の投稿がありました。^^v
どうも、ありがとうございます。<(_ _)>
■━ ネット中毒脱却、パソコンばかりが全てか。 ━ 土佐男さん
ネット中毒から脱却したい土佐男です。
まだまだケースワーカーの人が決まらないため、障害者二級免許はお預け状態
になってますが、もし二級免許を取得して作業所に行く事になれば・・・
パソコン関係の仕事や資格取得はお断りです!!
出来るだけパソコンのない職場に行きたい。
と言う境地に達しました。
ネット中毒のおかげなのか、親の側としては「持ち味を生かす」方が良いとか
『夢をもて』とか言いますが、それでもお断り!!なにせ、パソコンをやって
る自分自身が異常であり、それによって産まれたのが他者への攻撃性や生活の
破壊と言った物です。
「パソコン以外の職場とは逃げているだけだ、そのうちパソコンをしたくなる
から、ネット中毒を否定するよりそれを生かした方が良いのでは」
「今はパソコンの時代だし、将来の為にも資格を取れば、資格を取ってパソコ
ン関係の職場に行けば見る目も変わってくる」
と言う意見もありますが、私自身はパソコンの時代が来たと言う事に関しては
『それで良いのか、それが全てなのか』と言う違和感すら感じますし、パソコ
ンばかりしていた自分が嫌にもなりますし、持ち味を生かすと言うよりは『自
分自身をダメにする』とまでに思っています。
「貴方、ブレてる、それに負けず信念を通せば夢が叶う!!」と言う意見もあ
りますが、パソコンによって人格が崩壊したり、廃人状態にまでなって社会復
帰出来なかった事はどうなるのか?そんなのだったらお断りしたいものです。
社会状況もさる事ながら、自分自身がこの様な病気を持ったからこそ出来た結
論だと思います。
つまり、ネットばかりが人生ではない、ネットでの関係ばかりが人間関係では
ない、パソコンだけが全てではない。ということです。
そう言う事からも作業所などを積極的に行きながら考えたい物だと思います。
■━ 早く人間になりたい! ━ 土佐男さん
近所では妖怪●●ベムと言われた『早く真人間になりたい』土佐男です。
そう言う事で「真人間になりたい」と言う願いのもと、障害者二級免許の取得
について精神科医に問いただした結果・・・
『代理人ことケースワーカーの人がいなければ申請はスムーズに行かない』
というお達しを得ました。そう言う事から現在、ケースワーカ待ちをしてる所
存です。
そんなことを言われても、6ヶ月間(正確には8ヶ月間)ずーっと待ちわびた
ものですから、行動でも起こさない限り、まだだらけてしまうのが私の性と言
う物で、そのおかげでネット中毒が悪化してどうしょうもない状態になりまし
た。
「それ以前にやる事はあるだろwwwww!!」と言う事から、まず先にやるのはネ
ット中毒を脱却する為のカウンセリングや(パソコン以外の職を探すため)作
業所探しから始める事にしました。
何度も言う様にいくら親が「パソコンの資格を取得しろ」と言っても「パソコ
ンの時代だ」とも言っても、昼夜逆転の生活になったり、精神異常を起こすな
どにある通り、私に取ってこれほど不向きな物はありませんからね。ただでさ
え普通の人と違うと言うのに、それを改善して真人間になる努力など全くせず、
ますます深みにはまって人間が人間でなくなるなんか御免蒙りたい。
詳しく言えば『いくら障害があると言っても、ただでさえ生活態度が不健全な
のに、ますます不健全な生活を行って世間一般の常識からかけ離れて行くのが
目に見えている』と言う事です。
発達障害(私の場合は広汎性発達障害のアスペルガー気味)であるからこそ、
このパソコン社会の異常さが普通の人の倍以上に感じ取った訳だし、そう言う
事でも二次障害の発症や生活破壊だけは出来るだけ避けたいと言うのが本音で
す。
■━ 投稿のお願い ━ ○oo○oo○oo○oo○oo○oo○oo○oo○oo○
本メールマガジンでは購読者の声を、いろんな形で反映したいと考えています。
日頃起きた些細な出来事、みんなに聞いて欲しい思い、メールマガジンに対す
るご意見など、どんなことでもかまいません。実名、ペンネーム、匿名希望を
指定の上、投稿していただければ紙面が許す限り載せていきたいと思います。
投稿先のメールアドレスは、merumaga@adhd-west.net
※「メールマガジンへの投稿」等のタイトルで発信してください。
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┃今月度の活動報告
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
・10/02 ドクターミーティング(場所:芦屋、時間:PM7~9)
・10/17 大阪ボランティア協会の『大阪NPOプラザ・カフェ』に参画
・10/18 第1回お片づけセミナー
・10/24 関西ほっとサロンの開催
・10/25 第2回お片づけセミナー
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┃相談や講座等のご案内
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・ピアサポーターによる電話相談を毎週水曜13時~16時に行っています。
電話番号は、050-5534-6048。悩みを分けあえば解決の糸口が見えることが
あります。ぜひご利用ください。
・10月上旬に『死刑でいいです』という発達障害と診断された死刑囚の本が
共同通信社から出版されました。「関西ほっとサロン」を取材された記事が
載っていますので興味をもたれた方は読んでみるのもいいかも!
・大阪ボランティア協会の『大阪NPOプラザ・カフェ』が月に一度開催される
運びとなりました。おいしいコーヒーや紅茶、クッキーを用意して、
やすらげる空間作りを目指してやっていますので、ぜひお越しください。
場所は大阪NPOプラザ(大阪市福島区吉野4-29-20)、時間はAM10:00~PM4:00。
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編 集 後 記
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『発達障害をもつ大人の会』からのメールマガジン、如何でしたでしょうか。
会のホームページ(www.adhd-west.net/) にバックナンバーを掲載で
きるようにしました。(一部カットあり) ぜひお立ち寄りください。^o^/
広野ゆい&KK